開山19周年大祭② 「宝龍王祈願会」
午前中の法要が終わって、参拝の皆様には粗飯を召し上がって頂き暫し休憩して頂きます。
その間に、お弟子さんや講員さん達が本堂の設え替えを行って下さいます。
午後からの法要は三壇合行の護摩供をお勤めして皆様の祈願成就をお祈りします。
密教の作法を行う密供壇を三壇設けてそれぞれに作法を行うので三壇合行と呼びます。
中央の護摩壇では住職が不動護摩を、右側の宝龍王様宝前の密壇では竜王供摩尼法を、左側の准胝観音様宝前の密壇では准胝法を、中央の護摩壇の作法とタイミングを合わせ乍らそれぞれのお作法を行います。
慈唱院は小さなお寺ですので法要もお護摩も全て本堂で行います
その為、設えや供物も全て交換して準備をしないといけないのでなかなか大変ですが、事前の準備と講員さんのチームワークで限られた時間の中で準備が整っていきます。
法要が始まり、願文という仏様に法要の趣旨や祈願の内容を申し上げる作法の中で、特別祈願のお名前や住所、祈願内容をすべて読み上げさせて頂きます。
これだけで30分程の時間が掛かりますが、大切なお願いごとなので略さずに読み上げさせて頂いています。
とはいえ、守護札や護摩木迄読み上げていると一時間で終わりませんのでそちらは修法の最中にお弟子さん達に代りに読み上げて頂きます。
作法が進みお護摩の火が上がるとお参りの方のお経にも一層力が入ります。
日頃の感謝と祈願の成就をお祈りするお経に押されて護摩の炎も一層力強く立ち上ります。
同時に脇壇では准胝供、龍王供のお作法も丁寧に進んで、それぞれの仏様へのご供養、祈願が行われています。
宝龍王様のお札には、龍王供のお導師がお作法の途中で宝龍王様のお加持を行います。
病気や子授けなどの御祈願は准胝供のお導師が祈願をします。
そして全てのお札をお護摩の火にかざして功徳を頂き、お力を込めさせて頂きます。
沢山のお札ですが、全てのお札に護摩の火が直接当たるように祈願させて頂きます。
宝前にあるお札は講員さん達の手助けで導師の下へ、お加持が終わったお札は庫裏に運ばれて記念品などと同時にお持ち帰りいただけるようにお申込みごとに仕分けをしていきます。
僧侶だけでなく、在家の講員さんの助けも有って法要が滞りなく進みます。
全ての法要が終わって法話をさせて頂きました。
今回は宝龍王様のご誓願である「福徳授与」に因んで「福・徳・智」のお話しと、神仏とのご縁についてお話しさせて頂きました。
その後、直会にご参加頂けない方はお札や記念品をお持ち帰りいただいて解散となりますが、お弟子さんや講員さんと直会にご参加頂く信徒様には怒涛のお片付けをお手伝い頂きます。
長い時間をかけて準備をしますが片付けは人の手も多く、通常上の状態に戻していく作業なので一時間ほどで終了!
とはいえ、雨天の設えなども片付けなければならない中で皆さん本当に段取りよく作業をして頂くお陰です。
片付けが終われば揃って直会。今年も平井亭さんにお世話をお掛けしました。
今日一日の感謝と労いに美味しい料理とお酒を頂きます。
途中、一人にひとつ以上は何かが当たる抽選会!
毎年何故か洗剤かスポンジが当たるご家族はやっぱり今年も食器洗いのスポンジでした(笑)
何枚か書かせて頂いた色紙のうち一枚は仏画を生業としている法友の元へ・・・
違うものとの交換を申し出たのですが、喜んでお持ち帰りいただきました・・・
いやはや・・・お恥ずかしい。
そんなこんなでほっとしたのも有って美味しくお酒を頂いているうちにお開きの時間。
お参り頂いた皆様、助法頂いた法縁の方々、何より大掃除から準備、片付け迄支えて頂いた御弟子さんや講員さんのお陰で今年も無事に大祭をお勤めさせて頂くことが出来ました。
さて!来年は開山20周年の節目となります。
無事にお迎えできるようにまた一年精進させて頂きます!
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