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6月度例祭【大般若理趣分・宝剣加持】

皆様、いつもお読み頂き有り難うございます。コロナも少し落ち着きを見せ普段の生活が徐々に戻ってきてる今、やはり当たり前の事を当たり前に出来る事の有り難さを感じる毎日です。ですが、まだ感染が無くなったわけではないので引き続き『うつらない!うつさない!』を継続したいと思います。

さて、昨日28日は、6月度例祭を執り行わせて頂きました。6月の例祭は毎年、年に一度の『大般若理趣分転読・宝剣加持』を奉修させていただいております。

この時期、神社などでは大祓いとして茅の輪くぐりをされるところが多いと思います。当山では夏越の祓いとして大般若と宝剣の力によって半年間の罪・穢れを祓い、これから来る夏も無事に過ごして戴こうと毎年、お勤めさせて頂いております。

院主と慧遵さんが、それぞれ本当に皆さんの事を願って一生懸命お加持をしてくれているのが、この写真からも伝わってくると思います。参拝者の皆様のお経を唱える声も自然と大きくなり、本当に堂中が一体となります。有難いことです。

迫力の有る法要が終われば院主からの有難い法話の時間です。

今回は『六波羅蜜』についてお話していただきました。院主からの法話は参拝者の皆様だけの特権なのですが、とても分かりやすくお話していただいたので少しだけ…

六波羅蜜の中の一つ『檀波羅蜜』についてお話させていただきます。檀波羅蜜とは『布施』の事です。
檀家とはお布施をする家なので檀家と言います。
お寺やお坊さんに金品をお渡しする事は「財施」という布施になります。

ですが、本来布施とはお寺や宗教者に金品を渡す事だけではなく、笑顔で思いやりある言葉を施す「和顔施・愛語施」、お年寄りなどに席を譲る「牀座施」など、見返りを求めずに善行を行う事を言います。

ですから廻向や祈祷の対価としてお支払するものは、本来お布施ではなく、廻向料や祈祷料となります。

私たちはせっかく良い事をしていても、そこに見返りを求めてしまう事によって却って怒りや苦しみの種としてしまう事が良くあります。
挨拶をしたのに返してくれなかった❗️
車で譲ってあげたのに挨拶も無かった❗️
一生懸命ご飯を作ったのに有り難うや美味しいの言葉が無い❗️
・・・誰しもが経験していることだと思います。

最初は労りや優しさから生まれるとても良い事をしているのに、そこに見返りを求めた瞬間、「布施」という功徳のある行いから、期待した言葉や態度といった対価が得られないと、苦しみや怒りを呼び起こしてしまう真逆の 物になってしまうのです。

布施は仏様にお供えするお水の功徳としても表せます。
水は丸い入れ物に入れれば丸く満たし、四角い入れ物に入れれば四角く満たす。
熱ければ蒸気となり、寒ければ氷となる。
全ての生命に無くてはならない物でありながら、我を通さずに相手や状況に応じて融通無碍に働く。

布施とはこの水の如くに功徳を積み、心を豊かにするために無くてはならないもので、自分の親切を押し売りするでも、相手のために我慢するでも無く、今できる事を無理をせず、見返りを求めずに気持ちよくさせて頂くことなのです…etc.

まだまだ御法話は続きましたが今回はこの辺で(^_^)
私も経験してるので話を聞きながら反省してましたが、ふとその場面になった時に院主の法話を思い出し、イライラしたらダメだ❗️と思い返します。
でも、話を思い出し気付く事が出来る事が大事な事だと思います。
このブログを読んで頂き少しでもイライラした時に思い出して頂けると幸いです。

これから梅雨もあけ夏本番になりますが、皆様が夏バテせず元気に過ごせます様に^^

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