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令和三年「年末大祭」

12月12日(日)麗しい日差しの中、今年も無事に年末大祭を執り行わせて頂きました。ご参拝の皆様ありがとうございました。

年末大祭は一年間ご守護いただいた、ご本尊様への感謝と明くる年の息災をお祈りして不動護摩供が厳修されます。始めに院主さまから御札の申し込みをされた方のお名前・住所・ご祈願を読み上げていただきます。ありがたい事に昨年よりお申し込みされる方が多く、約一時間途切れることなく丁寧に読み上げて頂きます。

その後、明くる年一年をご守護頂く慈唱不動明王の御分霊”家内総守護札”のご祈祷から始まり、皆さまのご祈願に応じた護符を書き入れた”不動明王祈願札”さらにお名前とナンバーを書き入れた”交通安全守り”を魔を除き福を求め高らかに上がる炎でご祈祷して頂きました。

講員一同、皆さまの思いが届くようにと護摩木の読み上げやお札の移動、間違いなくお渡しできるようにお札の仕分け等のお手伝いをさせて頂きます。お堂の中は護摩から伝わる熱で痛いくらいの暑さになります。上に上がるほど熱風に包まれ息をするのも大変です。そのような中で院主さまは重いお札を全身全霊でご祈祷して下さり講員さん達はそれを助けようと力をつくして下さります。本当にありがたいと思う瞬間です。ご参拝の皆さまもマスクで苦しい中、一緒になってお経を唱えて下さいます。この一生懸命な思いを仏様は喜んで受け入れて下さると信じてやまないのです。

お護摩の後の法話では、前日に行われました講員総会の報告や自粛生活がおこす心身への影響やお正月を迎えるにあたって大切な事、などお話して頂きました。その中から1つご紹介させて頂きます。2年間にわたる自粛生活であっても、おかげさまでなんとかやっていけた。喜んで感謝して、この一年間を終えていってほしい。「喜べば喜び事が喜んで喜びつれて喜びにくる」この言葉は院主さまの師僧のお父様の座右の銘なんです。人間はいつどうなるかわからない、死はいつ訪れるかわからない、いつ病気になるかもわからない、たとえ病気になってしまっても、残りの時間をどうすごすか?どうしたいのか?死をみつめる事ができる。後ろを向いていても時間は過ぎていくだけ、思っても仕方ないことは仏様におまかせして前をむいていってほしい。”喜べば…”を”悲しめば””苦しめば”に変えて言ってみて下さい。そこしか見えなくなり後ろ向きのままです。喜びながら感謝し前を向いて当たり前の生活を送りましょう。良くないことがあると悪いほうにばかり考えてしまいますが一旦たちきり小さな喜びを見つけていけたら、いつか喜びの連鎖になるかもしれませんね。

法話の後は恒例の”院主とジャンケンポン”\(^^)/今年の賞品は雲げん彩色が美しい花円紋の色紙と袱紗です。参拝者の中から強運な、お2人にお持ち帰り頂きました。おめでとうございました。花円紋は結界(浄化されて)と光明(光を放って幸せが満ちてくる)とされていて昔から魔除けやお守りとして玄関に飾られてきました。とても縁起の良いものなのですね。私も写仏教室で書いたことがあるのですが、少しずつ色を変えて重ね塗りを繰り返し、とても根気のいる作業なんですけど2日で仕上げるなんて院主さんにしかできない匠の技です❗️ご興味のある方は是非、慈唱院写仏教室へ見学にお越し下さいませ(^_^)v

そして12月28日の終い不動は”法華懺法”をさせて頂きます。新たな年を迎えるにあたっての懺悔(悔いたことを滅すること)で次に向かう発心が生まれてくる。懺悔があるから次がある。2022年はこうありたい!と願う心を見つけて下さい。年の瀬ではありますが、皆様のお越しをお待ちしております。

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