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令和3年4月の例祭”風呂敷護摩”

花々が咲き競う躍動の春、慈唱院のお花達も咲き誇り私達の目を楽しませてくれてます。4月の例祭は3年ぶりの風呂敷護摩をして頂きました。

風呂敷護摩とは、修験の秘伝で風呂敷の上にヒバ(檜の葉)を敷き、護摩木を積み立て火を焚きます。無病息災や健康増進など祈祷して灰になった護摩木(熾き)を包んだ風呂敷を参拝者の背中や頭にあてて、お加持をします。壇の上にはホウショ紙で作った天蓋を吊るし四方にもそれぞれの方角の仏さまをつなぎます。

この準備がなかなか大変で前日…いや数日前からヒバを水に浸し中にいる虫を出して水分を拭き取り細かく葉を整え風呂敷の上に広げます。天蓋もホウショ紙を重ねて20枚の厚さを力を込めてカッターで切っていきます。少しでも紙のささくれがあったら、そこから火がついてしまうので注意しながら慎重にかつ勢いよくしないといけません。丁寧な準備があってこそ良い法要ができるのですね。その準備にいつもお手伝いに来て下さる講員さん達に感謝しないとですね。m(__)m

参拝者の中には初めて風呂敷護摩を体験される方も多く紙でできた天蓋に炎があたるたびにハラハラドキドキ!前代未聞の修法に参拝の皆さまもいつも以上の緊張感だったと思います。横についてる私達も万が一火が天蓋に移ったらすぐに処理ができるように気を張っていましたが、堂内には供養雲海が立ち込めて仏さま達も喜んでくださってるようです(*^^*)

護摩の熱を直接体にあてて感じることができるお加持は数少なく燃え上がる火を包んだ風呂敷の温かさに身体のこわばりも取れていくようでした。法要中のハラハラドキドキから一転!お一人お一人の表情もホッこりと。

法要の後は院主さんの法話です。少しだけかいつまんで書いてみますね。日本人の自然とは…おのずからそこにあるものと共存共栄する。昨年から続く感染病の暗いニュースや情報にばかりとらわれず、日々の食生活をバランスよく楽しく美味しく食べ、お風呂でゆっくりと体を温め体の芯熱を上げ睡眠をとる。消毒やマスクも大切だが外のものにばかり頼らず自然を見て楽しんで自然の法則からはずれないよう、もっと上手く付き合って免疫力・抵抗力を上げる毎日を笑顔で生きていきましょう。心が不健康になることのないようにと…。不安な気持ちの毎日を変えれそうなお話でした。そして法話の後に思ってもいなかったサプライズが!!!今日の法要で使った天蓋をジャンケンで勝った方にプレゼントして下さいました。勝者は講員さんの奥様(^-^)vおめでとうございました。早いものでもうすぐ5月です。来月は17周年の大祭が控えております!コロナが早く終息しますようにと願うばかりです。寒暖差があり調子を崩しやすい時期ですので皆さま体調には十分気をつけてお過ごし下さいませ。

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