大祭前日準備!
連休に大掃除を終えた本堂ですが、大祭を行うには前日にまだまだ沢山の準備が待ってます。
またまたお弟子さんや講員さんの手をお借りして準備を整えてまいります。
先ずは重ねて本堂や外回りのお掃除。お寺の作務は掃除に始まり掃除に終わります。
心の修行も同じですね。塵垢の積もった所にいくら上部を整えてもそれは上っ面になってしまいます。
いらないものを捨てて、整理をして磨いていく事の繰り返しです。
お掃除と並行して本堂や庫裏のお花を入れさせて頂きます。
仏様やお参り頂く方をおもてなしする大切なお花です。
お花と一緒に供物の盛物も整えていきます。
庫裏の小上がりや床の間、トイレや玄関にもお花を入れさせて頂きます。
今年は菖蒲や庭で咲いていたヤマボウシ、芍薬なんかを入れさせて頂きました。
お花は仏教では「忍辱」の修行の徳行を表すとされます。
人の都合で刈り取られても恨み腐ってしまう事無く、精一杯に咲き匂うその姿をなぞらえての事では無いかと思います。
大祭当日は生憎の雨予報。
お詣りの人や衣体を付けた僧侶が濡れないように、また狭い境内での休憩スペースを確保する為にも大切な雨対策です。
実は19年の歴史の中で過去に雨が降ったのは一回だけ。
例年の準備にはない仕事なので試行錯誤をしながら立派な雨除けを設えてくれました。
本堂への通路や喫煙スペースにもばっちり雨対策を施して本番に備えます。
本堂では長老のお弟子さんが法要で撒く散華の準備。
一方で大掃除で磨いた仏器を整えるお弟子さんも・・・。
宝龍王様の大祭は二部構成で行うので、法要の準備も2回分別の設えを用意しなければいけません。
散華は午前中に行う顕教の法要「法華懺法」の為の準備。
仏器は午後からの密教の法要の為の準備です。
庫裏の方はというと・・・
お供えであり、お参りの方への御下がりにするお赤飯を母がパックに詰めています。
甥っ子達は総代さんの指導で後で仕分けをしやすいように祈祷のお札を御札立てに並べています。
住職は法要で読み上げる願文や法則、御幣の準備とあわせて直会の景品用に色紙を何枚か用意させて頂きました。
こういう作風のものは初めてでしたが中々好評だったのでまたチャレンジしてみようかな。
彩色のものより数が用意できるのでいいかも知れません。
本堂の設えはほぼ整ってきました。
一見すると普段とそう変化の無い様に見えるんですが、実は普段庫裏の倉庫に仕舞ってある密教作法をする壇を運び込んでいたり逆に普段置いてあるものを庫裏に直したりと物の移動がとっても多い状態を経て、何事もなかったかのように設えるのが実は大変なんです・・・(^^;)
庫裏の方の設えも出来てきました。
受付や集会所、頒布所も限られたスペースを使って設えて行きます。
外回りにも五色幕や提灯を揚げて小さなお寺の大祭の準備完了です。
大きなお寺ではないので何をするにも人力と工夫の積み重ねで今の形になっています。
支えて頂く講員さんや信者さんには感謝しかありませんが、今後も心を込めて仏様をお祀りさせて頂く事が務めであり恩返しだと思うので心してお勤めさせて頂きます。
さて、いよいよ大祭当日のブログですが・・・日を改めてお届けします!
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