春の「施餓鬼、彼岸回向法要」
彼岸に入った翌日、過ごしやすい春の日「施餓鬼 彼岸回向法要」を執りおこないました。
本堂は 正面に「十三仏来迎図」をお祀りし三界萬霊牌を供えおき、色とりどりの花を飾り線香の甘い香りでいっぱいになった荘厳な空間。
新しいお塔婆が並び花がそなえられ賑やかで華やかです。
施餓鬼棚に五色の五如来幡をかけ、三界萬霊全ての精霊を祀って修します。
法要の始まるまでの時間、院主が本堂でお参りに来られた皆さんに法要の内容や設えの意味などわかりやすく話してくれました。
施餓鬼法要は飢えと喉の渇きに苦しむ餓鬼や無縁仏に お経、水や食べ物の施しをするのです。参拝者の皆さんに餓鬼を供養する施餓鬼旗にお水をかけて供養していただきました。
例時作法では、お塔婆を供養 回向法要。
散華の華がひらひらと舞い厳かに華やかに執り行われます。
法要が終わった後、織物に例えてご先祖との繋がりや関係を優しくわかりやすくお話ししてくださいました
自分がこの世で紡いだ服を次の子に。ほころんだら手を合わせ感謝してほころびを埋めてまた次の子に。
話を聞いている皆さんの笑顔がキラキラとしてとても素敵でした。
話の中で印象的な質問がありました。少し胸が痛くなりました。
『お爺ちゃんのお名前は?お婆ちゃんのお名前は?』
『お爺ちゃんの戒名はなんですか?』
『お婆ちゃんの戒名はなんですか?』
彼岸には所縁に手を合わせて日頃の感謝とご冥福をお祈りしましょう。
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