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令和5年4月例祭風呂敷護摩

4月の例祭は夏のきざしを感じるような暑い中、風呂敷護摩をして頂きました。毎年4月の例祭はこの風呂敷護摩と鳴り護摩のどちらかをさせて頂いております。前日の準備も院主さんと講員さんで入念にさせて頂きました。風呂敷護摩とは修験の秘伝・秘法で風呂敷の上にヒバ(檜の葉)を敷き、その上で無病息災や福徳を祈願して護摩を炊きます。その灰になった護摩木とヒバを風呂敷に包み、参拝者の背中や首、頭に直接あててお加持をします。

壇に組んだ護摩木の上にはホウショ紙で作った天蓋をつるし四方にも方角の仏さまをつなぎ合わせます。この天蓋もホウショ紙5枚を4つ折りにして型どおりに切っていくのですが、分厚いので力まかせに切るとささくれができたり、紙がずれてゆがんでしまうので、とても難しい作業になります。

いよいよ風呂敷護摩の始まりです。初めてご覧になる方もいらして、皆さまの視線は炎で踊る天蓋に集中します。

護摩木が燃え炭になったら風呂敷で包み参拝者の皆さまにお加持をさせて頂きます。風呂敷から伝わる温もりで体も心もほぐれような有難い感覚になります。

法要の後は院主さんのご法話です。今日は布施行についてです。本来の布施とはその時にできる事を見返りを求めずに心を込めて行うこと。人々に笑顔で挨拶を交わすのも「和願施」という布施行。ゴミや空き缶を拾ったりするのも布施行。心のこもった布施行をして徳を積んでいくことの大切さをお話して頂きました。

5月は19周年の大祭があります。気候の変動に気をつけて健やかにお過ごしくださいませ。大祭への参拝をお待ちしております。

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