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令和三年開山十七周年「宝龍王祈願会」

一年を超えるコロナ禍ではありますが時は変わらず移ろい、木々を吹き抜ける風もさわやかな5月を迎えて、本年も御本尊への報恩謝徳とともに疫病の早期鎮静を願い、十七周年大祭「宝龍王祈願会」が厳修されました。

今年は大祭直前に有難いご縁が重なり、御本尊(不動明王様、蔵王権現様、愛染明王様)の所にまるで誂えたかのような御厨子が信者様からの報恩謝徳修行献供の御寄進により大祭準備の大掃除の折に奉安されました。

ここまで綺麗に収まると本尊様が選んできたんだと思ってしまいます。

昨年と同じく新型コロナウイルス感染防止の為、本山の先生方にもご案内を遠慮させていただき、規模を縮小しての開催となりました。
直接御参拝できない信者さんにはライブ配信で、御一緒に祈りを捧げて頂きました。

講員さんを中心とした参拝の方全員にマスクと除菌シートも配布され、本堂は窓や扉がすべて取り外された中、扇風機と換気扇を使って十分な換気と加湿を行ったコロナ対策の中での大祭となりました。

大祭が始まる前には、弟子一同が院主様と一緒にこの地を御守護いただいている神様や御先祖様に感謝の気持ちを込めてお手を合わさせていただきました。

法要の第一部は、11時より院主様をお導師に弟子一同が出仕させて頂き、あわせて日ごろ御世話になっている住職の法友の先生にも助法に御来山頂いて、慈唱院開山にお力を発揮頂いた宝龍王様はじめ、日々お守りいただいている仏様への感謝の気持ちを込め「法華懺法」を厳修させて頂きました。

第2部が始まるまでの間、参拝の方には昼食をとっていただき少し休憩をとっていただきました。

通常開催の時は、手作りのおにぎり等を準備させていただいてますが、今回はコロナ感染予防のために市販のおにぎりとお茶を準備させていただきました。

幸い気持ちのいい天気に恵まれたので、庫裏の中だけでなく、本堂周辺や縁側など密にならないように分散していただいて召し上がって頂きました。

参拝の方々が昼食をとっていただいている間、本堂では第2部の法要の為にしつらえ替えを行いました。
第2部ではこの大祭の時のみの「三壇合行」という特別な修法が行われます。
中央護摩壇で院主様が「不動護摩供」を、左右の密壇で「准胝供」と「宝龍王供」が同時に修法されます。
本年は宝龍王供のお導師を玄明院の岩岸真成師、准胝供を私、慧遵がお勤めさせて頂きました。

コロナ禍の中で大変なご苦労をなさっている会社や商店・飲食店様をはじめ、宝龍王様の功徳を願って申し込みされた沢山のお札が並ぶ中、いよいよお護摩が始まります。

この特別祈祷のお札には、院主様が一体づつ祈願に応じた護符を書き入れてくださっています。

お護摩の熱で天井の板に含まれるヤ二が溶け出し落ちてくるほどの灼熱の炎の前で、熱さをものともせず一心にお札加持をしていただきました。


来年こそコロナが収まり、仏様に皆さまの願いを届けていただく様を慈唱院にお参りいただき、直接見て感じていただきたいですね。
動画はお札加持の一部をスローモーション撮影したものですが、お札に護摩の炎がしっかり纏われるのが良くわかります。
こうして全てのお札をお加持していただきます。

法要も終わり、院主様の御法話では宝龍王様との不思議なご縁やお祭りされる事になった経緯を楽しくお話しくださった後、宝龍王様の御誓願でもある「転貧富貴」や「福徳」について御法話くださいました。

まず福徳とは何か?
また福徳を貯めるには、まず福徳を受ける自分の器を広げることが必要なんですよ・・・と、例を用いて、解りやすく説明してくださいました。

毎月の例祭や行事の後の法話には、楽しく、解りやすく、笑いも入れながら御法話してくださいます。時には落語も交えての時もあります。

皆様にも、是非お参りいただきその時々の御法話を聞いていただきたいと思います。

大祭終了後は毎年御世話になっている平井亭さんへ。
いつもおいしい料理と温かいおもてなしで迎えてくださる平井亭さんも、このコロナの中で大変なご苦労をされています。
お手伝いいただいた先生方や講員さんの労いと、平井亭さんへの応援もかねて、お酒の提供の無い直会を開催させていただき、ゆっくりとお料理を堪能させていただきました。

昨年に引き続き、規模を縮小しての大祭・直会となってしまいましたが、無事に仏様に報恩謝徳のお勤めをさせて頂くことが出来た事に感謝申し上げるとともに、来年こそは通常の賑やかで楽しい大祭・直会が開催出来るよう、コロナの一日も早い終息をお祈りするばかりです。

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