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令和二年度「年末大祭」

12月に入っても暖かく過ごしやすい日が続いていましたが、急に師走らしい冷え込みを迎えた13日に恒例の「年末大祭」が執り行われました。

御本尊の前には皆様の祈願の札がびっしりと並び、参拝の方や、コロナなどもあってお参りに来られない信者さんから送って頂いた感謝のお供え物が仏様の前に積まれています。

本年は新型コロナによる感染拡大防止対策として堂内の扉や窓を開け放した上でストーブと加湿器をフル稼働。

講員さん信者さん共に、マスクの着用・手指の消毒を徹底して頂いて、例年とは全く違う雰囲気の中での年末大祭となりました。

院主がお不動様の修法をして頂く間、助法の先生方や講員、信者さんで一年お守り頂いた感謝の気持ちで御法楽のお経を唱えさせて頂きます。マスクをしているので少しお唱えしにくいですが、そこはグッと我慢我慢。

いよいよ御護摩に火が入るとみんなのお経にも自然に力が入って行きます。

皆様の祈祷の護摩木も次々にお焚き上げされて大きな火が上がる中、来年一年間お家を御守り頂く家内総守護、皆様の心願成就のお札、車を御守り頂く錫杖守りなど、院主が誠心誠意ご祈祷くださり、全て有難い護摩の火に丁寧にあてていただきました。

有り難い事に特別祈願のお札には、その御祈願に応じた霊符を院主が手書きして頂いているのですが、この護符には同じ「身体健全」「心願成就」といったお願いにも幾つもの種類があって、その方の状態や症状に応じてどの護符を書き入れるかを選んで書いて下さるのですが、日頃お参りに来てくださったり、心を込めてお札に手を合わせて下さったりして仏様とのご縁を大切にしてくださっていると、どの護符を入れれば良いか自然と思いつくのだそうです。

一方、お願いするだけでご縁が深まっていないと、一番無難な護符を書かせて頂く事になるんですよ。と、お話ししてくださいました。

何時でも慈唱院の本堂にはお参り頂けますので、例祭やお祭りにタイミング合わなかったり、コロナの事が気がかりな方も折を見て是非手を合わせにお越しください。きっと仏様が笑顔でお迎えくださいます。

更に、院主の法話の中で仏様とは太陽のようだと改めて教えて頂きました。

仏様は皆を平等に照らしてくださっている。しかし、自分が雨戸を閉めてカーテン閉めて光(ご縁)を遠ざけていたのではどれだけ仏様が照らしてくださっても心に光は届かない。まずは、自分で雨戸を開けて風通し良くして仏様との縁を大切にして光を入れて頂きたい。

人の縁も同じで、様々な相性もあるだろうけれど、せっかく縁あって出会った人の嫌なこと、悪いところ、気に入らない所ばかりを見るのではなく、良いところにも目を向けて見る。

自分が扉を閉じていたら相手の良いところは見られない自分の良いところを伝えることも出来ない。

先ずは自分から扉を開けていれば、そのうち、その人との縁が人生の中で必ず活きてくる事がある。それを活かし続けて行く人が人間として人生を一歩ずつ、一歩ずつ自分の足で進んでいるのである。

と教えていただきました。心の扉を開けて仏様とも人様ともご縁を繋いでいきましょう!
人事を尽くして天命を待つ。仏様にお祈りする事も大切だけれど、先ずは自分の出来る事、なすべき事をしっかりと!この事も忘れてはいけませんね!

ご法話の後は毎年恒例のジャンケン大会!1番の人には院主が描かれた装飾写経がプレゼントされました。

お弟子さんが勝たれたのですが、思うところが有ったようで違う方に譲っておられました。本当は自分で持っておきたいはずなのに、私よりも、持っておいて頂きたい方がおられるからと、お渡しされていました。日々、院主の教えを心に留め置き実践されていると、いうことが良く分かる出来事でした。そして、その事を知らずに院主の甥っ子さんも自分が頂いたものを同じ方にお渡ししていました。その方が持っていた方が良いと思ったとのことでした。もし自分が頂いていたら・・・恥ずかしいですが、きっと同じ行動は出来なかったと思います。仏様はちゃんと見ておられて心根の綺麗な方々の手元に行く様にされたのですね。

その後は、いつもお世話になっている平井亭さんへ

こんなご時世だからこそ、日頃ご無理をお願いしている料理屋さんへの応援も込めて、助法の先生と参加希望の講員さん限定での直会です。

心を込め、必ず何か一工夫された、とても美味しいお料理を久しぶりに頂き、本当に心癒される一時でした。平井亭の皆さん誠に有り難う御座いました。

さて、今月28日は終不動になります。

一年間の犯した罪を懺悔し守護していただいた仏様への感謝の法要となります。
年の瀬でお忙しいとは思いますが、是非お参りください。

一年間の行いを振り返って、来年の抱負へと繋げていただけますように。

皆様のお越しをお待ちしています。

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