令和2年7月19日「胡瓜加持」厳修
大変厳しいコロナ渦の中、今年も無事に胡瓜加持を執行させて頂くことが出来ました。
胡瓜加持とは簡単に言うと、自分の封じたいこと(病気や災難、悪癖など)を起請文に記し、胡瓜に身代わりになってもらう為、起請文を胡瓜の中へ割り入れ一本ずつ御祈祷して頂き土に埋めて封じます。
前日から先生方や講員さん達が朝早くから集まり、胡瓜を丁寧に拭き、一本ずつ手書きの護符を巻き傷まないようにクーラーをかけ扇風機も回して本堂で一晩過ごして頂くのです。正にVIP待遇(笑)
当日は院主を含め三人の先生方に丁寧に一本ずつ起請文も割り入れて御祈祷頂きます。
本堂での厳修後、胡瓜を埋めに慈唱院とご縁の深い大谷稲荷山へ
山の神様や他のお祀りされている神様方ご挨拶させて頂いてから土を掘り
丁寧に全ての胡瓜を土に入れて埋戻し、後ろを振り返らずに川を渡って無事に終了
また、古来より障りがきついとされる夏の土用の障礙を除けて頂くためにもこの胡瓜封じは行われてきました。これをお読みの皆さまの中にも知らず知らずに土用の障礙をお受けになる方が居られるかもしれません。この期間は土を動かしたり、普請はしない方が良いなど、昔から戒められている事には気を付けて頂ければと思います。
胡瓜封じは、土用の障りや病気のほか、オネショやギャンブルなどの悪い癖も封じてもらえますので、気になられる方は一度ご相談ください。
今年の胡瓜加持の御法話は、いつもと違いコロナ渦での現状を案じて、心の持ち方など色々な事を合わせてお話しくださいました。
院主は、コロナの中で様々な状況や考え方があり、自分と違う考え方や行動をする人に目くじらを立てて怒ったり嫌悪するのではなく、違いを認めゆるし合う心のゆとりを持つこと。
その上で、人の事をとやかく言うのではなく、神仏に手を合わせて願い事をする身として《自分は願いを叶えてもらうだけの努力や生き方、考え方が出来ているのか?》を考えて努力する事。その努力をせずに神仏に《私の手を取ってください!》と手を差し出していては自分を成長させることは出来ません。
《人事を尽くして天命を待つ》人事を尽くしてこそ天命を良い方向に導いて頂けるのです。
これからは新しい生活様式や行動が求められることが多くなるでしょうが、その全てを国や自治体の責任で決めて貰うことは出来ません。
先ずは自分自身がより良くなるために考え、行動していくこと。
それがやかて家族や地域、国、皆が良くなっていく事に繋がっていく。
その為に自分自身が出来ることから「人事を尽くす」ことが神仏の心にかなう生活に繋がっていくのだという事を分かりやすく御法話頂きました。
今年も直会で美味しいお料理を頂き、皆で楽しく笑い合い、悩みや近況を話す事で絆が更に深まり有り難い時間を持つことが出来ました。
それぞれ家に帰って、今日のお話をまず家族から実践していけたら良いですね。
上の画像の胡瓜の煮物とデザートの紫蘇ゼリーは院主の手作りなんです!
このゼリーの美味しかった事^_^
思わず1番にお代わりしました(≧∀≦)
これを読んでみえる方で何か心に抱えていることがあるのであれば一人で悩まず誰でも良いので話してみる事が大切だと思います。それが叶わない方は、どうぞ慈唱院へお参りください。きっと仏様が聞いてくださるでしょう。
今年も無事に胡瓜加持の修法が執行出来たこと合わせ、ご協力頂いた皆さま誠にありがとうございました。
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