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6月度例祭『大般若理趣分転読・宝剣加持』

皆様、いつもお読み戴き有り難うございます(^-^)今年は梅雨入りが例年より早く、雨の日が続くのかと覚悟していたのですが、晴れ間も多く過ごしやすいですね。しかし、この名張では夕方になると突然のゲリラ豪雨になったりといつもとは違う梅雨となっています。この時期は体調を崩しやすく、不調を感じる方も多いのでは無いでしょうか?

この時期、神社などでは大祓いとして茅の輪くぐりをされるところが多いと思います。当山でも毎年6月の例祭では夏越の祓いとして大般若理趣分転読と宝剣の力によって半年間の罪・穢れを祓い、これから来る夏も無事に過ごして戴こうとお勤めさせて頂いております。

先ずはお導師様が密教作法にて仏様へおもてなしや感謝、お願い等伝えて戴きます。その間私達はお経をお唱えさせて戴きます。

そして、いよいよ皆様への『大般若理趣分転読・宝剣加持』へと❗️始めにお清めしていただきます。

そして、大般若理趣分の知恵の功徳を風にして当てて貰い、直接体にも力強く当てて戴きます。心地よい風の後に体に当てて戴くのですが私達にもズシッ❗と有難い重みが伝わります。

そして、お不動様の宝剣にて罪・穢れ等や悪いものを断ち切って戴いて更にお加持していただきます。

お加持を施して戴く先生方の迫力有る声は有り難く、こちらまでピシッと引き締まりお経や太鼓にも力が入ります

動画を観ていただいてもお分かり戴けると思いますが、本当に一生懸命していただいて感謝しか有りません。有り難うございましたm(._.)m

さて、法要の後は皆様への御法話です。

今回も少しだけ書かせて戴きます。

そもそも、穢れ(けがれ)とは何か?私達は人の死(黒不浄)や子供を産んだ母親(赤不浄)が穢れと思っている方も居ると思います。確かに身内が亡くなれば神社へは行けません。今でこそ少なくなりましたが、子供を産んだ母親も我が子の宮参りにも行けませんでした。ですが、その事事態が穢れでは無いのです。

穢れとは…常の事から大きく変わることです。人の死や赤ちゃんが産まれることが穢れではなく、死や生によって今までの日常が大きく変わってしまい、通常と違う様が”穢れ”なのです。そして、もう一つが日常が続き過ぎて変わりがなく、気が枯れる事もそうです。昔の人は気が枯れてくると普段とは違う晴れ着を身に付け節句やお正月などいつもと違うご馳走を食べたり贅沢する事で上手くリセットしていました。が、現代の私達はどうでしょうか?このコロナでいかに日常が当たり前であって当たり前で無かったのか。当たり前の事がどれだけ有り難かったのか、少しは身をもっ学ばせて戴きました。しかし、昔に比べたら普段からご馳走を食べ、綺麗なものを身に付け常に節句の様な生活では無いでしょうか?そして、いつも同じ時間に起き嫁は家の事をして当たり前!旦那は外で働いて当たり前!と思ってませんか?確かに(^_^;)でも、している方としては『ご飯作っても有り難うも無い!』や『働いてるのにご苦労様の一言もない!』そんな方が多いのでは無いでしょうか(^o^;)

何事もなく日常を過ごさせて貰えてる事が幸せなのに、それを感じられず自ら”気が枯れる”→”穢れ”を生んでしまっている生活になってませんか?それは何とも勿体無い事です。

今回、大般若の[知恵]とお不動様の宝剣の[断ちきる]功徳でお加持をしていただいた私達はこの教えや功徳をしっかり心に持ち無理せず、自分が出来るときに出来ることをし、相手にも感謝の思いを忘れず穢れを心や体から作ることが無いようにしたいですね。

最近の法話の様子です(^-^)皆様が院主の話に耳をかたむけ、メモを取られる方が増えてきました。院主はいつも『布教』布を敷くかのごとく教えを広める❗と仰います。メモした方が他の誰かに(^-^)と院主の法話か布教されるのは本当に嬉しく有り難いことです。

長くなりましたが、今回お参りに来られた方やこのブログを読んでいただいた方、そして世界中の人がこのひと夏無事に過ごしていただける事をお祈り致します(^_^)

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